ジョン・フォード『荒野の決闘』 46年製作 リヴァイヴァル
人物よりも風景がいつまでも印象に刻まれている。
ラストシーンしかり。
風景画のヒトコマとしてのみ人物は配されている。むしろ静物画かな。
決闘映画でありながら、ごく静謐な進行になっている。
ヘンリー・フォンダは、少なくともこの映画においては、撃ち合いが似合わない。
揺り椅子でゆらゆらバランスを取っているところとか、小津映画的なキャラクター仕様なのだ。
ヴィクター・マチュアは、この映画のみの出演だったなら……と思わせる。
もっともそんなに観ていないから、そういうイメージは壊れていないけれど。
2016-01-25