『卒業』『イージーライダー』『俺たちに明日はない』
60年代後期、アメリカン・ニューシネマの三題噺。
みたいな組み合わせだ。
とにかく、映画を観つつ、不穏な感情に囚われる。
それが何なのかは、ずっと後になってからから、答えを知らされる。
このシンクロニシティから逃れる術はどこにもなかった。
これが「成人」になるプロセスだと、浅はかにも想っていたようだ。
60年代は、自分のなかだけでも、前期と後期とがはっきり分かれているような気がする。
それを区切るにふさわしい作品群が、アメリカン・ニューシネマなのかもしれない。
2016-09-13