ジョン・スタージェス『荒野の七人』
1961年に観た。新京極松竹座。
リヴァイヴァル全盛時代に観た新作ということで、やはり満足度も格別だった。
けれど振り返ってみると、ベストテン級じゃないなって感想。
ハリウッド製のメキシコがどの西部劇にもまして薄っぺらに感じられた。
オリジナル原典の『七人の侍』は山科映劇で観た。
こちらは長すぎて、恐れ入って、少し退屈した。
ともあれ、スティーヴ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンの映画。
それぞれのカッコ良さにしびれたのは当然だった。
このメンバーがそっくり再結集した『大脱走』に比べたら、『荒野の七人』はかすんでしまう。
何の雑誌だったかは忘れてしまったけれど、英語学習用でこの作品を特集したものを愛読・愛聴していた。
シナリオの対訳の抜粋と、音声ソノシート。
その時分は、小型トランクみたいな不細工なポータブル・レコードプレイヤーで聴くのが一般的。
ソノシートから流れるメインテーマや、ブリンナーの「アディオス」を、ただ有り難がっていた。